BIXXIS、すなわちドリアーノ・デローザにとって初めてのプロダクトとなるラグドフレームに、彼が与えた名前は
「EPOPEA」
イタリア語を糧にする小生にも聞きなれない言葉だった。すぐさま辞書を引き、ネットで情報集めもした。
1 叙事詩;英雄武勲詩 史詩
2 英雄的な業績
英訳するところの「EPIC」(エピック)である。これならより身近な言葉だ。
ドリアーノが自らの手で -30年以上ブランクのあったろう付け溶接作業に立ち向かいながら- 製作したフレーム。
そこには、人々に語り、伝えたかった武勲や功績がある。
物語のプロタゴニスタ(主人公)たる英雄は、ほかでもない、彼の「父」である。
EPOPEAとは、父が築き上げた、そして、ドリアーノ自らもそれを継承していることを誇りとする「イタリアの輝かしい自転車作りの遺産・歴史」を描き伝える叙事詩なのだ。