言ってしまえば、60年代、70年代と言う、チクリズモが今よりもおおらかだった古き良き時代を懐古させるクロモリラグフレームとスレッドフォークのロードバイクEPOPEAを形容する詞を見つけるのは容易い。ヴィンテージ、あるいはノスタルジックと例えれば、だれもが納得するだろう。(とはいえ、EPOPEAに使用しているチューブセットCOLUMBUS SLXの発売は1985年だから、もう少し後の世代だが、いずれにしても前時代のリバイバル的なモデルには違いない)
2020年にデビューするこのEPOPEAが、50年や100年後の将来に、イタリアや日本、あるいはどこかの国の何処にあるかもしれない自転車ミュージアムに、記念碑的な展示車両として並び、そこで来館者の祝福を受けることは恐らく無いだろう。
しかし、それでいいのではないか。