30年以上もTIG溶接によるフレーム作りを続けてきたドリアーノ・デローザが、復刻したコロンバスの名作チューブセットSLXを使って、ラグドフレームを作りたいと言ってきたのは、2017年の夏だった。

-「この期に及んで」とは言わないまでも、昔ながらのオーソドックスなクロモリフレームは、懐古趣味なファンは喜ぶにしても、イノベーションの片鱗もないモデルがBIXXIS(21世紀のイタリアンバイシクル)の名を取るこのメーカーに必要なのだろうか?- と懐疑的に受けとめたのを憶えている。